冒頭で平野先生は、人間は誰も自分自身の顔を見ることはできない、顔だと思ってみているのは、鏡に映った自分の顔だ、という意味のことを話しました。人間は、だから、相手のパフォーマンスを見て、自己を認識するのだ―ちょっと一日経って記憶が鮮明じゃなくなってきたので、正確な表現ではありませんが―というようなことを言われていました。なので、「みなさんのパフォーマンスがいいと、僕のパフォーマンスも上がります、みなさんのパフォーマンスが良くないと、僕のパフォーマンスは下がります」と。話者の話に対して、聴衆が冷たい表情という反応では、パフォーマンスが下がる、子どもだって、そうだ、という話ですよね。
私がコメントした時、平野先生が盛んにうなずいて下さった。コレ、ですね。ちゃんと見ていて肯定してくれている。と思うと、安心して話せる。話しやすいと感じる。そうすると、私がさらなる?成長を遂げられるかもです、冗談じゃなくて。大人でもそうだから、まして子どもは、ねえ。
ねえ、と、なんだか意味不明なことを書いていたら、もう一つ思い出しました。
不登校を経験した子どもたちへの質問に、学校とフリースクールはどこが違うか、というのがありました。答えた子が言っていたのは、「なんとなく」とか、「雰囲気」と。この「なんとなく」とか「雰囲気」。きっとそうなんだろうと思います。なんとなくとか、雰囲気は
キーワードではないでしょうか。