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せめて本の紹介を 『子ども理解のための十二の月の物語』

子どもの荒れや、攻撃性についての不安や悩みが時折例会でも語られますが、これはどうしたらいいの?と直面したら誰もが悩むと思います。ですが、ハウツーのようにこういう時はこうするということは、どうもみなさんのお話を伺っていると、相談機関でもなかなか言えないようですね。やはり難しいのだと思います。まして親の会の私たちは、せいぜい自分の場合はこうだった、ということしか言えないですし、そのことは自分や自分の子にはたまたま当てはまったけれど、他の人にあてはまるかどうかは、わかりません。だから、無責任に「こうしたらいいですよ」ということは、あまり言えなくて、「うちでは、こうしていたのよ」としか言えません。

それでも、子どもの攻撃性はとても切実なテーマなので、何かなかったかしらと本棚を探していたら、ありました。


以前この欄でもご紹介した『子ども理解のための十二の月の物語―教育臨床の立場から』( 2008年初版 新科学出版社)。アーベルの会が出来てしばらくの間参加してくださっていた、元北大教育学部教授横湯園子さんの著書です。

この本は、個人的に本当にお勧めします。親の方にも、相談機関の方にも読んで欲しい。横湯さんの『子どもの心の不思議』同様、示唆に富んだ一冊で、私も今回パラパラと読み返して、とても参考になりました。

攻撃性への言及は、「十月 ナナカマドが美しくなる月  攻撃性への対応は、パフォーマンスと真心で」この章では、「攻撃性をむやみに引き出すことなく、また、攻撃性に直面した時の危機のはずし方について」書かれています。攻撃性は「いかに?」ではなく、「どのようなものとして?」なのだと著者は言います。また、問いやもがきを大事にしながら生きていきましょうとも、著者は語っています。

こう書いていても、一部抜粋しているだけで、なんだかわかりにくいですよね。読みたい方は、メールで御連絡を。次の例会に持って行きます。