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学生さんたちにお話する機会がありました

先日、北大の「教育制度」という授業で、フリースクールスタッフと、不登校経験のある社会人、そして親の会の私の3名で、不登校について、それぞれの立場から話しました。

「元の学校」に戻ることだけが唯一の道ではないことを具体的に伝えることが、いただいたテーマでした。私は15年間のアーベルの会を通じて見えて来た、初期の子どもたちの客観的事実―個人情報を守るため、個人の事例は出しませんでした―を伝えたいと考えました。発足当時から初期に集っていたメンバーたちの子どもは、すでに20代前半~後半になっています。その多くが、小中時代に不登校の経験の後、多様な高校へ進んでいること、また、その子らのほとんどが大学や短大、専門学校を卒業。ホームスティや留学する子もいるなど、子どもたちは、不登校→家庭で心身の休息を保障される→退屈、どうしたいのかと考える→次のステップに進む、という経過を辿るという、一つの例を示しました。あくまでも、私個人が見てきた、狭い範囲での不登校像にしかすぎませんが。

ところが、不登校と休息の話、義務教育は不登校したって、大学には行きたい、そのため高校や当時の大検を受ける、就職して社会に出ている子たちもいるのだ、という話は、皆さんを驚かせたようなのです。驚かれたことに、私は驚きました。驚かれただけでなく、その後の感想では、もちろん批判もありましたが(私は学生の本分は、批判精神だと思っているので、大歓迎です)、多くの方から共感的な感想をいただきました。私たち3人の話を聞いて、不登校の姿は様々であること、休息が必要な不登校もあるんだ(不登校って、怠学と混同されているのですね、今さらですが・・・。そして、怠学にも、たぶん何かしら意味があるのだろうけど)、不登校の子も、ちゃんと?社会に出られるんだ、など不登校についての認識を改めだという感想も多かったことは、私にとっても本当に嬉しいことでした。

また私は、教師になって、もし不登校の子の担任になっても、決して一人で抱え込むことはないのだ、また、原因探しをしない、誰か悪者を作らないことが大事だと自分は思う、と伝えました。このことに関して、
教師になったら、一人で抱え込まないで周囲に相談しますと書いてくれた学生さんも、何人かおられました。


また、裏庭の話をしました。このことについて、それから問題解決の方法については、また後日書きたいと思います。

なお、このたびの講義のために、初めてと言ってもいいくらいに、改めて大人になった子どもたちの経過(私が把握している限りにおいてですが)を振り返ってみたら、驚いたことに、学校から家庭に一旦退却した後、それぞれの子どもたちが利用したフリースクールやフリースクペースなど、既存の学校以外に利用された場所は、幾つもありました。それも、後日掲載したいと思います。