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その9

本人さんたちのスピードで、三年かけて「やっぱり移行支援に行きます」とか、ものすごい考え抜いて自分で、「こっちにします」とかいう方もいるが、でも振り返ってみると、私たちだって、自分の進路ってそう簡単に決められなかったと思うんですよね。だから、発達障害傾向があるからといって、早く障害受容しろだとか、どこか選べとかいうのは違うと思う。「う・・・・ん」と言って、自分の進路を真摯に悩む姿に、情報提供しながら寄り添っていくという感じがしている。基本的には、このやり方は、どの年齢にもやれるなあと思っていて、1歳ちゃんとか2歳ちゃんとかのおかあさんにも、こういう話をします、もしおかあさんが望めば。だから最初から病院に行きなさいと言うわけでは決してなくて、「いやあ、こういう子けっこういるってわかってきてるんすよ~」と言うような感じ。子どもの場合、就労じゃなくて、じゃ何になるかというと、診断名がつくと、児童ディサービスという療育機関に通うことができるんですよね。だから、療育機関に通いたいんだったら、診断名が、いや、今は診断名必要なくなったのかな?ちょっと定かじゃないですが、どんどん敷居は下がってきてるんですね。

最後、3番目

個性のニーズに合わせたサポートの実際


最近はゼロ歳~最高齢60歳代の方もたくさん来られる。ここ1,2年で圧倒的に多いのは、30代、40代のひきこもりの方を持った御家族の相談が、すごく多い。で、じゃあどういうふうに相談しているかということを話します」

欲求レベル


1.障害があろうとなかろうと、どんなに知的障害があろうと、実年齢にあったことを考える。2.欲求レベル マズロー欲求階層のモデルを使う  3.心的エネルギー4.発達特性 

1~4の順番で物事を考えてサポートをしている。

発達障害かどうか、障害かどうかということばは一言も入ってなくて、しかも発達特性を見極めると言うのは、4番目。どういうこいとかというと、発達特性、障害行為があるかどうかというのは、支援をする上で考える一番最後のところで、人としてどうか、一般の人、どういうふうにお伝えしていくか、言葉を選ぶときに初めて4番が出てくる。何からお手伝いするか、どういうふうに御手伝いするかまでは、発達障害があるかどうかなんて、全然考えてないんですよね。何て最後発達特性を考えるかというと、教える型を考える時、教え方を工夫をする時に、4番の知識が必要になってきます。この1234に応じて、話をしていきたいと思う。

1.実年齢

発達障害があるかどうかとか、知的障害があるかどうかとか、診断名がつくかどうかとは全く関係なく、どの方にもあてはまることだなと思う。赤ちゃん→子ども→青年期→成人期  赤ちゃんの時は、当然周囲から配慮される環境が望まれるけれども、徐々に自分で自分をコントロールしていくということが望まれる年齢になっていきます。

アメリカの考え方では、中学校で、丁度中間になるというふうに言われている。つまり、配慮してもらう割合と、自分で自分のことを考えて自己コントロールしていきましょうというのが、クロスするのが、中3とか中2の時期。州によって違うが、個別移行プログラムというのがある。自分が何にもしてなくても学校の先生や御父さんおかあさんが、自分に配慮して与えてくれていたというところから、自分から選びとって自分から選択して、自己責任を取っていく、というふうに、徐々にシフトチェンジする、その割合が丁度中間くらいなのを、中学生くらいに持ってきましょうとしている州がある。これは中学生にするどうかは別にして―文化差もありますし―ものすごくまっとうなことだなと思う。周囲から配慮してもらう環境から、支援付きでもいいので、サポート付きでもいいので、自分を理解して、自分をコントロールして、で、出来ないことは他者にお願いをして、自己決定をしていくという部分が、どんどん多くなってくる。これは、発達障害支援センター―にいた時に、知的障害も重度で、自閉症も重度の方の入所施設併設していたので、そこでのトレーニングをみてすごく思ったのですが、知的障害が重くて、一言もしゃべれない言葉を操ることができない人でも、絵を見比べることができたり、絵カードを認識できたら、自分が困っている時カードを持って、困ってますというヘルプを、「助けて」というカードを置いておくと、トレーニングをすれば、言葉がない方でも、カードを持って困っていますと、職員のところに行くことができます。