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その11

続きです。

もちろん皆が皆そうなわけではないが、困っている時に「困ってます」ということがトレーニングされてないとか、選択肢の中から選んで、選んだからには自分でおとしまえを付けるということを学習していないお子さんが多いように思う。

例えば、もちろんやり方があるんですが、そしてそれが教え方にもつながるんですけど、また、やればすぐ出来るというものでもないのだけど、目標として、学校では困っていることを「困っている」と先生に言えない、で、家でおかあさんにだけやつあたりする。「あんな学校行きたくない」とか、「おかあさんが選んで来た学校だから、こんなになった」とか、「何で困っているか」ということを、的確に言うことが出来なかったり、後は、大学生とか、大学院生とか、就労していても、うちの子は自分で選ぶのが苦手だから、全部私がやっていかないとダメなんですと言うおかあさんが、けっこう多い。


すごく気持ちはわかる。私もネがおせっかいなので、わかりすぎるほどわかちゃいます。就職してから会社にまで来るおかあさんとかも、気持ちはすごくわかります。あの、要は、ちょっと言葉が悪いですけど、洗脳じゃないですけど、ずっと小さい時から「この子はこれが苦手だから」というような感じで来た母子関係というか。


でも、苦手は苦手なんです。本来は自分のことを知ったり、自分で選んで行く。ところが、、そういう専門のトレーニングを母子共に受けてない。発達障害という概念はなかったですから、学校とか周りから、「なんで出来ないんだ、怠けているだけなんじゃないか」と言われて来た生活だった。だから、おかあさんしか守ってくれる人がいなかった。こういう御家庭がすごく多いので、そのままずっと30歳とか40歳にお子さんがなるまで、そのパターンで来てしまう。ハローワークでも、驚くほど高齢のおかあさんから、お子さんがこう言っているけど、苦手なので代わりに話します、とお電話をもらうこともあるのだけど、これは本来は、発達障害があるかどうか全く関係のない話ですよね。


自分のことは自分で、自分のことなんだからしっかりやりましょうということが、なかなか難しいわけなんです。

発達障害がある無し全然関係ないと言ったが、なんでこれを一番目に持ってきたかというと、発達障害の子は、すごくわかりずらいですし、親御さんも「育て方が悪い」とか、「甘やかしている」などと言われる人生がすごく長かった。だから、「私だけがわかってあげてる、私が先周りしてあげなきゃ」というパターンになっているご家庭がものすごく多くて、ここを話すと、一回で「ああなるほど」「わかるわかる」とわかってもらえることがあまりない。言ってる意味がわからない。なぜなら、「苦手なんだから、手伝ってあげなきゃ」と考えるので。、


この話をする意図は、ご両親が悪いとか学校が悪いとかじゃなくて、こういう概念整理が全然出来ていなかったんだと思う、ということ。


だから、発達障害があるかとか、知的障害があるかどうか全然関係なく、自己理解や自分をコントロールする力とか、苦手なことは他人にお願いする、自分の進路は自分で選んで行く、といういことを、ちょっとずつ、私の手ごたえでは、大体、高校卒業後の進路選択とか、早い子だと、中学卒業後の進路選択から、徐々にこういうことを訓練していくことが大事だと思う。

また、発達障害の傾向がある場合注意しないといけないのは、放っておくのでなく、ちょっとっずつ周りで配慮しながら、自己理解を進めて行く、自己コントロールを進めていくとか、他の人にお願いできるようにするとか、自分で自分のこと決めていくように出来る、というのが、自然には出来ないので」、ちょっとずつそれができるようにお手伝いしていくことが、必要になってくる。

何度も言うように、目標は人である以上同じなんですよね。

・・・日本て、母親の責任をずっと問われますよね。あの、芸能人の例に見られるように、成人しhた子どものことで、親が誤る頭を下げるということは、他の国ではなかなか考えられない。それくらい、親と子の距離が日本では近い。で、特におかあさんと子どもって、そうかなあと思う。そして、ずっと子育てのせい、いつもいつも記憶の中には、子育てを批判されたとか、甘やかしすぎだとか、そういう文化が長い。日本独特だと思うが、心理学の用語で共依存というように言うが、つまり、「私がいてあげないと、この子は何もできない」と思ってしまう。そうであると、子どももそこのカプセルから抜け出ることができないという共依存の状態になりやすい。


では、また後日に・・・。