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続き

さっきの本の感想。不登校自体は私たちから見れば「症状」ではないのですが、診療の場で相談すれば、やはり医療者から見るとそれは、患者であり、症状という分類になってしまうのかな。不登校についての記述の初めだけを読むと、ちょっと「あれ?」と思いましたが、そこに過剰反応せずに読み進むと、あ、不登校ことをわかってくれているんじゃないかなと思いました。ただ、選択して登校拒否をしているんだ、という子どもや、その親から見ると、違和感がある記述もあるかなと思う。

まあ、不登校の姿を100パーセント語れる人はいないということだとも思う。皆、それぞれ自分の立場で見聞きしたこと、経験したことに基づき、不登校理解をしていると思うのですよね。

不登校だけではなく、思春期の様々な問題についても書かれているので、思春期のお子さんを持つ方の参考になると思います。

今の学校についての記述もあって、それはナイス!と思いました。

以下ちょっとだけ抜粋

窮屈な教室

よく考えてみると、学校とは、社会の中で非常に不自然な形態をとっている特殊な場所のように思う。同年代の子どもたちが、狭い教室に一日の大半を閉じ込められて同じ行動を求められ・・・



また、子どもの回復には、親が元気になることが不可欠と学んだということも書かれてあり、親の会でいつも言って来たことと同じだなと思いました。

また、不登校の問題に関わるようになった当初、子どもが学校に戻ることが、子どもたちにとって最も良いことであると考えたり、不登校の原因がわかれば問題は解決すると本気で考えている教師がいることに驚いたとも書かれています。