２０年以上前、我が家の子どもが不登校状態になった頃は、当時の文部省が「不登校はどの子にも起こりうる」と表明した頃で、当時不登校の窓口だった教頭先生が、幸いそのことを御存知でした。そしてどうして良いかわからなかった私に、元気になるまで一年はかかると思ってと言われ、また、「学校は利用するところ」とはっきり言われました。それまで意識したことも聞いたこともない「学校は利用するところ」という言葉は、２０年以上が過ぎた今でも、忘れることはありません。
前置きが長くなりましたが、今月の例会で「学校はツールと思うことにした」というお話があったので、ふと昔言われたことを思い出したというわけです。
学校はツール。その真意を後からもう一度聞かせていただきました。少し原文を変えています。「学校や世間体などに振り回されて疲弊するのを、止めよう」というメツセージを伝えたかった、とのこと。「学校や世間にとって良い親でいた私は、本当に子どもの味方なのか、わからなくなったことがあって。私は子どもの味方なんだから、学校や親戚、ご近所から変わった親だとか思われても良い。子どもに一番良い方法を貫こうと思ったんだよね」
この方のお子さんも今では大学生、「学校は利用するところ」と言ってくれるような理解ある先生に恵まれた私の子も、すでに30代、社会人となり結婚しています。
