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改めて、複眼的に見ようとすることの大切さを思います

昨夜札幌自由が丘学園で、「フリースクール等で子どもを育てる親の会」主催第二回勉強会がありました。社会的自立をめざす子どもにとって、何が必要か」という大きなテーマの元、今回は小テーマ「不登校の実態、子どもの実態をつかむ」で関係機関の人々が集まり、話し合いました。

札幌市からは教育委員会や子ども未来局の方々、あとごめんなさい、お顔はわかるのに部署の名前を覚えていない方、ちえりあの中にある札幌市教育センター教育相談室の方、そしてさっぽろ若者サポートステ―ションの松田さん。フリースクール関係者は札幌自由が丘の亀買さん、漂流教室の相馬さん。親では、フリースクール等で子どもを育てる親の会に事務局の方々、個人の立場で参加した方、石狩かめの会の方、子どもの居場所を考える会(でしたっけ?)の方など。アーベルの会からは私HP管理人が参加しました。

この日の発表や話し合いから色々思ったこと。札幌市内にけっこう相談機関があるということ。もっとそれぞれの機関の得意分野や得意技?や特色が一覧でわかるようになっていると、アーベルの会に来るおかあさんたちにも、必要に応じて紹介しやすいかなと思います。

また、それぞれの立場から語られる不登校の姿・状態というのも、やはり同じではないのですね。親の会でも、不登校の状態や経過は必ずしも同じではないんだなあと思いました。先日の日記で私が書いた、アーベルの初期の子どもたちへの対応の仕方などは、どうやら一昔前?のものらしい。本当のところはわかりませんが・・・。もちろん、今だって疲弊して行けなくなる子たちはいると思っていますが、割合としては減って来ていると皆さん思っておられるとの印象を、受けました。その分、発達障害が増えたということなのでしょうか・・・?よくわかりません。

今は、30日以上欠席であれば(あれ?病欠は入らないですよね?)全部不登校ということになっているので、例えば非行も含まれるとのこと。私には非行のことは待ったく知識がありませんが、疲弊して行けないのと、何かのSOSやサインとしての非行では、サポートも同じではないですものね。それぞれの子どもに合った対応が必要ということなのですね。ただ、やはり不登校という言葉自体のイメージは、世間一般ではこんなに広くなく、ある人は不登校=怠け、ある人は不登校=いじめを受けた人 というようにそれぞれ固定観念がばらばらにあるのではないでしょうか。

なんだか、本題に入る前に、すっかり長くなってしまいました。

昨日のように、それぞれの機関が自分たちがやっていること、見て来たことを語るのは、複眼的に不登校を捉える上で、とても有意義だと思います。さらに、サポステと、そして古い親の会たちが参加することで、複眼的並びに俯瞰的に捉える―成人し社会に出た子を持つ人の視点もあるので―ことが可能になるのではないかと思います。

皆さん不登校のその後について、あまりデ―タがないようなので、十数年前アーベルの会が出来たころ小中学生だった子たちの例として、必要十分期間心身を休めたり、元気になれる学校以外の機関を利用した後、進学や就職・就労をして、社会に出ている子どもたちも、実際何人もいますよということをお伝えしました。

私が把握している限りだけでも、これまでアーベルの参加したことがある親の子どもたちが利用した機関は―期間はまちまちだと思います―古くはスコレ―札幌、札幌VO,札幌自由が丘学園、漂流教室岩見沢のゆりいか、夜間中学遠友塾、楽しいもぐらクラブ、残念ながら今はなくなりましたが「と・ざ・ん」、池上学院のオープンスペース、などです。

また、進学そして卒業した高校は有朋高校単位制、同通信制クラーク高校、NHK学園、今はなんていうのかしら駅前の第一学院?ちょっと未確認ですが昔で言うところの大検予備校です。他に私立全日制、札幌ではないですが公立全日制の子もいます。

高卒後の進学は、大学・短大・専門学校・留学など。予備校経由の子ももちろんいます。

大学は、札幌市内・近郊では、北星学園大学北海学園大学酪農学園大学札幌大学、藤女子大など。 道外の大学に進んだ子も複数います。


不登校後の助走期間はその時の自分にあった高校へ行き、それらの場所や利用した学校外の機関で仲間ができる。専門学校などは、通信制とはうってかわって朝からびっしりで忙しいですが、卒業していった子たちを知っています。なので、通信制に行ったからゆるい場所にいたから、その次の段階でハードなのは無理とは言えないわけです。