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例会の報告  続き

例会では「子どもはあまり話さないからと言って、考えていないわけじゃないんだ」というお話があり、とても印象に残りました。

また、「実は自分は○○が嫌いだったんだよ」と、自分が嫌だったり苦手だったりするものを伝えるなど、家で少しずつ気持ちを伝えてくれるようになった、というお話もありました。進路のことなど考えるのはまだまだ先のことになりそうだけど、でも3カ月、半年、一年単位でみると、ゆっくりと変化している子どもの姿が見えて来るのだなあと思いました。

また、言葉で表現しなくても、その時の子どもの気持ちにぴったりくる音楽を聴いていたり弾いていたりしているのではないか。そんなことを窺がわせるお話もありました。



また、「綱引きの綱を親の側が緩めて欲しい。だって、子どもは緩めることが出来ないのよねえ」という話が経験者から出ていました。

子どもが学校に行けなくなると、なんとかして行って欲しいと解決をあせる親と、どうしても行けない、体が動かない子どもの間で、綱引き状態になる、と言う話です。綱を引けば引くほど、双方の間の緊張関係が高まるというわけです。この緊張が続いても、解決にはならないし、いつまでも続くと、親も子も疲弊するだけではないでしょうか?また、親子関係も悪化してしまうということも、あるようです。

そこで、親の方から綱を緩めましょうよというお話だったと思います。

まず、今の子どものあり様をそのまま受け入れて、とにかく子どものしていることを否定しない。私たちも昔そうでしたけど、子どもが不登校になると、親にとって何かと不都合なことが多いわけですよね。でも、親にとっては不都合でも、子どもにとっては、その時必要なことだったりするんですよねえ。だから、例えばゲームの時間や就寝時間を規制しない方がいいと、親の会では考えます。

子どもが一日中ゲームをしていると、それは親としてはとても気になるけれど、学校に行ってなくて肩身の狭い思いをし、家でもなかなか理解を得られない子どもの身になってみると、「ゲームでもやってないとやってらんないよという気持ちになりますよ」という声も、例会で出ていました。


長年の例会で語られる経験から考えると、ゲーム三昧だった子もいつかは卒業して、自分の今後について考えるようです。いや、ゲームを卒業してから考えたのではなく、きっと、ゲームをしながらでも頭の中では、困った、これからどうしよう?と考えて来たに違いないのです。

親からみると、突然の変化に見えることも、そうではなくて、実は子どもの中で長いことかかって変化してきたのね、見えなかっただけで。そんな話も出ていました。

ゲーム時間を制限したり、取り上げたりしてみた結果、親子関係も状況ももっと悪化してしまい、そうではないのだと気付いた、というお話もありました。