20年来私や家族のホームドクターだったみどり先生が、24日亡くなられました。10年間乳がんと闘いながら、そんなそぶりはちっとも見せず、いつも笑顔で患者に接しておられるドクターでした。私より三歳年上。ほんの少し先を行く人生の先輩として尊敬できる女性でした。そんなドクターに出会ったことに、私は本当に感謝しています。
今日は、お別れ会に行って来ました。みどり先生と親交の深かった数人の方々がお別れの言葉を述べたり、フルート演奏による「涙そうそう」を全員で歌ったりしました。私は始まる10分前には着いたのですが、すでにメイン会場は人々で埋め尽くされ、第二会場の椅子に座りました。それでも入りきらない人々は、第3会場に誘導されていました。本当に、どれ程大勢の人々が彼女を慕っていたことでしょう。
彼女の高校時代の友人代表として、「これからや」さんがお別れの言葉を述べていたのですが、その中の言葉が、とても私の心に残っています。もみじこさん(みどり先生の愛称)に、「自分のことは自分で決める」、「いやなことはしない」(おかしいと思うことには、声を挙げていた姿勢に通じると思います)などを教わった、と話されていました。また、反省しても後悔せず、ということも言われていたそうです。
どうりで、と私は思いました。昔、必要な時には、子どもに診断書を書いていただいたことがあります。ドクターは不登校について特に詳しくなかったでしょうけど、子どもが学校に行けなかった時、疲れたら休むの当然よとか、行きたくなかったら行かなくていいのよと、支持してくれる人でした。
不登校は、学校に戻ることや、戻らないことなど次の道を含め、「自分のことは自分で決める」機会、自分で決める練習とすることもできる、と思うんですよね。もちろん、今だから言えることで、昔からそんなふうに捉えられた訳じゃありません。ただ、みどり先生みたいな人たちが、私の周囲にいてくれたことで、とても心強かったです