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「それは本当に怖いのか、よく見てごらん」

まだ子どもが小学校の低学年の頃のことです。どういうわけか、怖い夢を続けてみて怖がるので、その頃はまだ若い母親だった私は思い余って、当時アーべルの会に参加されていたY先生に相談。先生はミヒャエル・エンデの絵本『夢食い小人』を紹介してくださると共に、私に「○ちゃんに、夢の中で本当に怖い人だったか、よく見てご覧。案外お父さんだったりするかもしれないわよと、伝えてください」と言われました。子どもは、そのことはずっと覚えていたと言います。そして、今になって振り返れば、その言葉「本当に怖いかどうか、よく見てごらん」はけっこう自分の人生に影響を与えたのではと言っています。

不登校の問題も将来の自立も、実は「怖い」ということが一つキーワードではないかと、23歳の大人になった子どもは言うのです。「人間は、自分が怖いと思っていることは、本当に怖いことなのか?と問い直すことが大事なのではないか」と。「Y先生の言葉はずっと自分の中に残っていて、ここぞという時に勇気を出せてきたと思う。そのことは、今に焦点を当てて生きることにつながったのじゃないかな」とも。

『夢食い小人』の絵本は、大人になった今は素敵な絵と思うそうですが、当時は実は、せっかく紹介されて買った絵本だったけど、子どもには、ちょっと小人さんが怖かったようです(爆)。なので、すぐに本棚行きとなりました~。2,3年前に偶然取り出して、美しい絵だねえと ^^。