鳥3

鳥4

鳥2

鳥1

「ここでは自分が否定されないと感じた」

わーお!今日はすでにアクセスが29です。アクセスしてくださった皆さん、ありがとうございます。

おとといの相談会では各団体のちらしも用意していましたので、相談に来られた方も、もしかしたら読んでくださっているかもしれませんね。相談会の感想などありましたら、ゲストブックにコメントしてくださると、嬉しいです。

そうそう、24日の相談会の感想で、肝心なことを書き忘れました。

相談会の後半、たまたま不登校経験のある人と話す機会がありました。この方は、学校に行けなくなって一カ月ほど過ぎた頃、おかあさんが「こんなのもあるわよ」とあるフリースクールのちらしを見せてくれたそうです。

一カ月というと、私もそうでしたが、ほとんどの親御さんは、フリースクールの情報もないでしょうし、何よりなんとかして学校に行かせたい、と思っている時期ではないでしょうか。でも、このおかあさんは、子どもを無理に行かせようとするより、選択肢を提示したのですね。で、「すぐ、フリースクールに行ったの?」と私はこの方に聞きました。

この方は、行ってみたのだそうです。学校には行きたくなかったが、どこかには行かないと」と思っていたとのこと。行ってみて、どうでしたか?と私は聞きました。すると、

「そこでは、(学校に行っていない)自分が否定されないと感じました」との答えが返ってきました。そうしてその方は中学時代をそこで過ごし、その後高校・大学と進学、今は社会人です。


不登校になると、子どもは大変ですよね。まず、自分でも原因なんてわからないことが多いから不安でたまらないし、上手く言葉で言い表わせない。一方で、周囲からのプレッシャーも押し寄せてくる。なんとかして一日も早く学校に戻ってという周囲の要請。そんな状況では、とてこれからどうしようなんて思う余裕もない。

不登校へのちょっとまずい対応から親子関係がこじれたり、子どもが人間不信になったりして、元気を取り戻し親子間がまた元に戻るのには、かなりの時間がかかる。だからなかなか新しく次のステップが踏めない。このような例が、よくあるパターンかなあと思っていましたので、相談会で出会った方の例は、示唆に富んでいると思いました。

親の会ではよく「子どもが自己肯定感を持つことが大事」ということが話題に出ますが、子どもが不登校で自己肯定感を失わないためには、まず「学校に行っていない自分が、否定されていない」と子ども自身が実感できることが大切なのだなあと、相談会で出会ったこの方の話から改めて思いました。「学校に行っていないため一見だめだめに見える今の自分」が肯定されなくて、どうして子どもは前へ踏み出せましょう?