9月16日アーベルの会の例会が開催されました。
参加者は7名でした。
今回は8月26日付朝日新聞に掲載された、作家金原ひとみさんのインタビュー記事について書いてみます。
2003年20歳のとき「蛇にピアス」で芥川賞を受賞した時は、綿矢りささんと史上最年少のW受賞ということで大きな話題になりました。当時様々なメディアでたくさん取り上げられましたが、金原さんが小・中学校でほぼ不登校、高校は数カ月で中退していたことは知りませんでした。
不登校だった子ども時代について赤裸々に語る金原さんの言葉はとても衝撃でした。
「子ども時代は地獄だった。
学校に行けという母とは、時々つかみ合いのケンカをしていました。
小3か小4の頃はよく学校の非常階段に上がって、飛び降りようか悩んでいました。
子どもの時に適応を強制されていたら、精神が持たなかったと思います」
それほど辛い中で小5の頃から小説を読み始め、自分でも書くようになるとそれが救いとなったそうです。小説にはそれぞれの世界があって、読んでいる時は別の世界を生きられる、「現実の世界が唯一の世界」という感覚がなくなって救われたのです。
子どもが学校に行っていないということは、もうこの世界に自分の居場所は無いんだと親も子も追い詰められてしまいがちです。でも世界は学校だけじゃありません。
世の中にはいろいろな人がいて、いろいろな生き方があって、学校と関係なくなってからの方がずっと長い人生を生きていくのです。学校に行かなくても人生は終わりじゃありません。
インタビューの最後に金原さんは次のように言っています。
「辛い時は自分が理解不能な存在に感じることもあるでしょう。
ぼんやりとしていても、そのままの自分の形を認識する。それが生きやすさにつながると思います」
今は辛くても自分が自分のままで自分らしく生きられる日が来ることを信じましょう!
次回の例会について
・日 時 : 10月21日(火) 13時〜16時
・会 場 : 札幌エルプラザ (札幌市北区北8西3) 4階 研修室1
・参加費 : 500円
4月から参加費が500円になりました。
予約は必要ありませんので、直接会場においでください。
途中からの参加、退席でもかまいません、お気軽にご参加ください。
〇問い合わせ先
相談等のご連絡はこのアドレスにお願いいたします。
s_aberunokai@yahoo.co.jp