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再び「アンダンテ~稲の旋律」を見て来ました

この映画、エルプラザでの上映の時観に行ったのですが、もう一度観たい気がして、今日また観て来ました。一緒に行った娘が、「非常に良い映画だった。『風のかたち』(小児がんの子どもたちのキャンプのドキュメンタリー)を観た時もそう思ったけど、こういう映画を観ると、心が『充実』するね」と言っていました。

この作品のメッセージは、ラストの歌に凝縮されていると思いますので、聞けるサイトのご紹介を。また、映画は22日までディノスシネマズ札幌白石で上映されています。

ヒロインのひきこもりからの再生がテーマ。また、母と娘の境界線は大事だなあと。私も母親ですから、ヒロインのおかあさんの気持ちもわかるので切ないと思いながら、でも、ヒロインの「私はおかあさんの生まれ変わりではない」「おかあさんは、自分の力で幸せになってください」などの言葉に、やはり共感します。

ヒロイン千華の母親は、「あなたのためにだけ生きてきたのよ」「あなたが生まれてからピアノのことは忘れ(このおかあさんは、自分が憧れていたピアノを結婚後夫に買ってもらい数年習ったのですが)、あなたに夢中になったのよ」と言うのですが、千華は、そんなおかあさんが重くて、東京から田舎町の農家へ逃げて来たのだと言います。母は娘を、自分のあこがれだったピアニストにさせたかった、それがかなわなければピアノ教師にさせたかったのです。でもそれは、母親の夢であって、千華の夢ではなかった。自分はいつしか母を喜ばすためにピアノが上手な千華ちゃんになったのだと、語ります。

終盤の水田でのコンサートで、千華がパッヘルべルの「カノン」を弾くシーンでは、今回もぐっと来ました。

下記のサイトもしくは、「新妻聖子  アンダンテ」などで検索すると、主題歌や、出演者のインタビューが聴けます。ヒロインを演じた新妻聖子さんが、波打つ稲をバックに、映画のラストで歌う歌です。素敵な歌ですよ。そして、この映画のメッセージがしみじみと伝わって来ます。アンダンテ。歩く速さでという意味。ゆっくりだけど、でも力強い。作者が登場人物に語らせている言葉です。
http://www.youtube.com/watch?v=QaS5mxX9Wng