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『楽隊のうさぎ』と『うさぎとトランペット』

カニグズバーグの本を何冊か読んでとてもよかったのですが、他にも、中沢けいの本もすごく思春期の子どもたちの心の世界が描かれていて、よかったです。『楽隊のうさぎ』も『うさぎとトランペット』も吹奏楽を舞台に、前者は中学生、後者は小学校高学年の子たちの多感な心が描かれています。


特に後者は、高学年女子の複雑なクラスの人間関係や、仲間はずれや、はずされている子の側にいる女の子の、その敏感さゆえの大変さ、などが描かれています。「うさぎの耳」を持っているために、熱が出て、学校へいけなくなったり。『うさぎとトランペット』は今日読み直してみましたが、学校と家庭以外に、子どもたちが善き大人や、ちょっと年上の子たちと出会える場、窮屈じゃない場でかつ安全な場、があることが、やはり大人になって行く上で、とても大切だと、あらためて思います。