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参加者の方から、先日の私の発達障害についての日記へ、貴重なコメントを頂きました

参加者の方の発言の一部だけを日記に取り上げてしまった―あれだけでは、参加者の真意が伝わらず、また読者の誤解を招いてしまうかもしれません―おっちょこちょいな私に、きちんと指摘しフォローしてくださった○さん、ありがとうございます。以下、送っていただいたコメントを全文掲載いたしますので、ぜひみなさんご覧ください。








先日の発達障害についてのコメントでちょっと思うことがあったのでメールさせていただきました。


不登校になっている子でその背景に発達障害がある子は案外います。
そして不登校になって初めて発達障害があることを知った親御さんはわりと多いように思います。

診断を受けて「なんだかうまくいかない理由はそうだったからなんだ」と納得する人もいれば、不登校発達障害の2つをいっぺんに突きつけられて大きなショックを受ける人もいます。

無理もないですよね。
今まで十数年それなりにそこそこやってきたのに、そんなこと急に言われたってすぐに受け入れられないし、何かの間違えなんじゃないかと思う。ましてや、人付き合いがそこそこにできたり、こだわりも少ないタイプだとしたら「障害」という言葉から受けるニュアンスと自分の子がしっくり合わないかもしれません。


でも、発達障害は決して劣っているわけでも悪いわけでもない。
脳の構造が若干違うだけのことです。

しかし、その若干の構造の違いから、多くの人とは異なる感じ方をしたり、認識のしかたが違ったりします。そして誤解したり、誤解されたり。

世の中は多くの人にとって都合のいいようにできていますから、少数派の彼らにとっては生きにくいと感じることもあるのでしょう。

だから「これは、こういうことなのだ」「こういう時にはこうすればいいのだ」と本人が理解しやすい方法(書いて伝える、順序だてて伝える、因果関係を伝える、等)で伝えていくことは大事なのだと思います。
言っていることはもっともで理解できているように思えても、実態と結びついていなくて本当の意味で理解していないことも多いのです。

そして思い込み、勘違いからいろいろな問題も起こってきますが、
こんがらがった混乱と不安の塊を、一緒に整理し、小分けにし、考えやすくして、考え方を教えてくれる人がそばにいたら、彼らは安心するんだろうと思います。
 彼ら自身もだんだん処世術を身につけますから、常に誰かに支えてもらっていなくても大丈夫だし、自分なりに幸せに生きていくことはできるんだろうと思います。


 ただ、親は専門家ではありませんから、そんなに立派なことはできない。

 でも、発達障害の特性を知っていれば「これは脳の特性からくる行動だ」と落ち着いて子どもを見ることができます。
 そして「この子もしんどい思いをしているんだな」と子どもの味方になることもできます。
だから、支援者と出会って子どもの見方や関わり方を教えてもらって「発達障害を知る」ことは大事なことだと思います。

でも、がんばりすぎるとくたびれる。
上手に息抜き息抜き。
一番は同じ状況にいる親と知り合い、思いを分かち合うこと。
同じ思いを共感できる人と話すことは、自分一人ではないと癒されます。きっと勇気づけられると思います。


それでもねー、日々の家庭生活の中では悩むこと迷うことはてんこ盛り。

これは私個人の意見ですが、私は迷った時には
「今、この子に笑顔があるか」を判断基準にしています。笑っていられる生活は時間はかかってもわりといい方向にいく。

 でね、笑顔をひきだす一番の方法は「あなたはステキな子だね!」のメッセージを送ることだと思っています。

 「発達障害の○○ちゃん」という視点で子どもを見ると障害の特性ばかりが目に付いてその子のステキなところがなんだか見えにくくなってくる。
 「あなたのことをわかっているよ。困っている所は手伝うよ。大丈夫、大丈夫。あなたは私たちの大切な○○ちゃん」という視点で子どもを見ると、その子のステキな所が見えてくる。

 私が前回の例会で言いたかったのはそういうことです。
決して「障害は気にせずその子を受け入れていればいい」ということではなくて「その子の障害を受け入れたうえで、ありのままのその子とつきあう」ということです。
 それが、この数年の経験のなかで感じたことかな。
 ほんとはさ、私たちのこの日々の頑張りを、もっとねぎらってもらえたら嬉しいよね。そしたらもっと勇気がでるのに。

 まだまだ、私も子育て真っ最中。迷いながら、とまどいながら。
  
 一緒に励ましあって、子育てしていきましょうねー!