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昔栄花寛先生から頂いたファクスに、支援の本質が

漂流日誌で、スコレ―札幌の栄花(えいが)寛先生のことが載っていたのを見て、昔先生が子どもにファクスで送ってくださった花向けの言葉を思いだしました。そのファクスは子ども自身も持っているので、私はパソコンに保存しました。そこには不登校の子を応援する先生の想いが書かれているので、下記に掲載したいと思います。

私の子どもは、スコレ―の生徒ではありませんでした。ただ、子ども自身が中学時代に不登校・五月雨登校していたので、何度か先生に相談していました。そして母親の私などはもう、上の子の時から相談してまして、生徒ではないにも関わらず(スコレ―にとって、何の利益もないのに)、お時間を取って下さって、相談に乗ってもらいました。当時は確か、週に2、3回スコレ―がオープンする曜日の午後1時から30分ほどは、相談したい人は、誰でも電話でお話することもできたと記憶しています。私にとって、先生はいつもそこにいてくれる町医者のような存在でした。今からもう、8,9年も前のことです。

子どもは高校進学は元々希望していたので、進学先が決まると、3学期は毎日登校していたのですね。ですね、というのはもう昔のことで忘れていて、以下の先生のお手紙で、ああそう言えばそうだった、と思いだしました。

読んでいただけるとわかるのですが、栄花先生は、、子どものその時その時にしっかりとオーケーを出して、認めてくれているんですよね。不登校をネガティブなものとしてではなく、その後の人生の力となり得るということを伝えてくれていると思います。

よくおっしゃっていたのですが、そしてたぶんこの言葉はスコレ―に初めて行った時、皆聞いたと思うのだけど、「行きたくなかったら、絶対いくんじゃない」。これを聞いたら、たぶん子どもたちは皆あっけにとられたことと思います。そんなことを言う人、周りに誰もいなかったでしょうから。その上で先生は、「スコレ―も来たくなかったら絶対来るんじゃない。おかあさんも、決してだまして連れてきたりしないように」と。そして、「不登校することが素敵なんじゃない。自分で決めることが素敵なんだ」と。



卒業おめでとう

○さん、卒業おめでとうございます。
人生の一つの峠を越えましたね。結構、苦難の上り坂だったろうに、三学期間、皆勤なそうで「よくぞ乗り越えたりぞ」と驚きつつ、大きな長い拍手を贈ります。

峠を越えた力は、次の高山への挑戦や、深淵な谷を渡る難行も楽しみなものに転換することでしょう。

○さんがこの三学期に向った強い意志は、急に噴出したものではなく、常に温かい気配りを巡らすお母さん、○さんの思いを何よりも大切にするお父さん、心中をまるごと理解してくれる先輩のお姉さん(このあたりは、先生褒めすぎです。理想はこうだといいなと思うので、掲載しますが)、○○な家族の真ん中で安らぎ、蓄積してきたのでしょう。

毎日、何も悩まず、苦しまずに生きている人が多いけれど、その人たちのこれからの人生は、決して平坦ではないでしょう。

○さんの中学での苦行は「なければ良かった」とは思わないでしょう。
今後どんな事態が起ころうとも、疲れたら休み、エネルギーを蓄えて生きていく術を会得したのだから凄い。

素敵な人生を歩むことを願いながら、卒業おめでとう。おめでとう。

2003・3・14 夜

嬉しい気分に浸る スコレ-の老人  栄花