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進路について

不登校中の中学生をもつ親御さんたちが、例会に初めてやって来る時語られる一番の心配は、なんと言っても子どもの進路でしょう。具体的には、進路の中の進学。今の中学では、進路=高校進学なのでしょうけど、ほんとは進路と進学は同じじゃないよね。親はとにかく、このままでは、高校受験にひびく、だから早く学校に戻らなくちゃ、なんとか戻さなくちゃと、あせってしまう。無理もありませんよね。私たちだって、そうだったんですから。でも、急がば回れです。学校に戻すことー戻すという表現もおかしいんですけど。戻るとしても主体は子どもですものねーにだけ目を向けていると、間違っちゃうんですよね。元気を失っているわけですから、元気になるのが先。


今親の会が多少ともお役に立てるとしたら、過去十数年間の例会で語られた子どもたちの姿、彼らの不登校後の進路から、義務教育や高校で不登校になったからという理由で、その後の進路が断たれるわけじゃない、ということを自信を持ってお伝えできるということじゃないかと思います。

ここでは具体的には書けませんが、例えば、昨年も今年も、不登校→高校進学と展開した例で、ドラマティックなエピソードが語られました。私たちが予想もしなかった展開です。


鍵は、その子の意思です。本当に、子どもは、子どものその後は、誰にもわからないんですよ。良い意味で、です。私など内心「いや、それはちょっと大変じゃないの、ダメ元かも、もしかしたらすぐ続かなくなるんじゃないかな」なんて密かに思ったけど、余計な心配だった、なんてことが今年もあって、つくづく、子どもの近い将来、ましてや遠い将来について、周囲は否定的な予想をするものではないな、と反省した次第です。

このことは、各不登校支援機関の皆さまにも、ぜひ、知っていただきたいと思います。


不登校中の子どもには、安心して心身を休める家庭が必要です。でも、不登校になったら親は不安になってしまう。今の日本の社会では、不登校のイメージが悪いので、不安になるのも当然ですよね。なので、まずは親以外の周囲の暖かい支援が必要です。まずは労って、大丈夫ですよと言って欲しい。全国大会に参加されたある方は
不登校について講演や分科会を聴いて、「気が楽になった」と語ったそうです。気がラクになる。これだと思います。心配で、緊張で一杯になってしまった親子の気が楽になる。そこから、すべては始まるのではないでしょうか。家庭がリラックスして、親子の間に楽しい会話が増えてくるといいですよね!昨日の話で、お母さんとお子さんのユーモラスな会話も語られていて、そんな細かいことにも、なんだか子どもさんが少しずつ元気になってきているような気がして嬉しくなりました。